最新情報
令和臨調1周年大会
「第2回 政党との対話」開催報告
- Share
令和国民会議(令和臨調)は7月22日、1周年大会として、「第2回 政党との対話」を開催しました。これは、国民にとってより豊かな政策討論の機会を提供し、国民に対して政治がより説明責任を果たしていくための環境整備に貢献する一環として開催したものです。当日は、経済界・労働界・学識者等から成る令和臨調メンバーをはじめ、将来の日本を担う大学生・大学院生、報道関係者、各界関係者ら計約180名が参加しました。大会では、岸田文雄 内閣総理大臣・自由民主党総裁ら各党党首がスピーチと令和臨調メンバーとの対話を行い、日本の課題や政治のあり方についての所信を表明しました。この大会をキックオフとして、令和臨調は政党との対話を本格的に始動し、国民との合意形成活動に入ります。
昨年の「発足大会」に続いて、各党党首と政策討論
今回の1周年大会は、昨年6月19日に開催した「発足大会」の第二部「政党との対話~いま国民が問わねばならないこと」に続き、岸田総理・自民党総裁をはじめとする各党党首を招いた「政党との対話」の2回目となりました。
まず、令和臨調の茂木友三郎 共同代表が主催者挨拶を行い、「国民にとって、より豊かな政策討論の機会を提供し、国民に対し、政治が説明責任を果たすための環境整備の一環として開催するものだ。各党党首に対し、日本の課題や基本政策について、その所信を改めて問い、政治や政権公約のあり方をめぐり、令和臨調と政党が対話を開始するキックオフの日と位置付けている」と大会の趣旨について語りました。
「第2回 政党との対話」には、岸田総理・自民党総裁をはじめ、泉健太 立憲民主党代表、山口那津男 公明党代表、馬場伸幸 日本維新の会代表、玉木雄一郎 国民民主党代表が出席しました。茂木共同代表は「国会では2年以上にわたり、党首討論が開催されていない。この意味で、本日の党首との対話は、令和臨調版の党首討論でもある」と述べました。
さらに、各党党首の冒頭スピーチやその後の対話を通じて、まず、先の通常国会を含め、これまでの活動を総括し、その実績を評価し、国民への説明責任を果たすこと、その上で、今後、「私たちの国を今後どうしたいのか」という大きな問題意識や基本理念を、党首自身の言葉で改めて国民に語ること、そして、次の総選挙に向けて、今後、国民に選択を求めていくものは何かを明らかにすることを求めました。特に、現在政権を担っている与党に対しては、今後の政権運営の課題や政権として今後実現すべき課題とその優先順位、時間軸を中心に語ることを求め、他方、野党に対しては、政権の構想(政権戦略・政権枠組みなどを含む)と、重点政策などの準備状況や現時点での考えなどを国民に説明することを求めました。
続いて、令和臨調の谷口将紀 主査総括が進行説明を行いました。谷口主査総括は主催者との対話を通じて議論を深めたいこととして、国の基本政策(外交・安全保障、経済社会の健全性と財政・社会保障、エネルギー関係、人口減少社会、デジタル社会に向けた合意形成課題)や政治・統治機構改革(国会改革、官僚の長時間労働是正、憲法について、次の総選挙に向けた政策論争の活発化)などの課題を例示しました。その後、各党党首との対話が冒頭スピーチ、質問、締め括りスピーチの順に行われ、最初の岸田総理・自民党総裁は、対話役を、茂木友三郎、小林喜光、佐々木毅、増田寛也の4名の共同代表と、秋池玲子、翁百合、板東久美子の3名の運営幹事が務めました。司会役は曽根泰教 運営幹事と谷口主査総括が務めました。
泉代表、山口代表、馬場代表、玉木代表の対話では、司会役と対話役は曽根運営幹事、谷口主査総括、増田共同代表の3名が交替で担当しました。
秋以降、合意形成活動を本格化
各党党首との対話が終了した後、小林共同代表が閉会の挨拶を行い、「限られた時間ではあったが、今回の対話が、国民の選択の一助となることを願い、今後も積極的に対話を進めたい」と述べました。
日本は人口減少、外交・安全保障、経済再生、財政健全化など、社会の持続可能性を危うくする難しい課題を抱えており、これらの課題は、失われた30年の中で解決が先送りされ、複雑化しています。問題解決に向け、今後、多様な層での健全な議論が必要です。
小林共同代表は「これから日本をどのような国にするかを考え、実行に移すには、若者の率直な意見をどう引き出すか、また、改革の実行を、若者にとっての自分ごとにできるかが、本当の勝負だ。揺るぎない日本の将来、民主主義を次の世代に引き継ぐために、今後とも活発な議論をお願いしたい」と締め括りました。
- Share